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メル友物語 第2弾 Y子編

テキスト - メル友物語

メル友物語 第2弾 Y子編

KOUICHIが実際に出会ったメル友ドキュメンタリー。Y子編。
笑いあり涙無しの感動作品!


-写真-

あれは俺が実家に帰っていた、ある年の正月。
実家が転勤族の為、近所には知り合いがおらず、
寂しい思いをしていた。
そんな俺に、一通の広告メールが届く。


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以前のS子での悪夢が脳裏をよぎる。

しかしあんな逸材は日本に10人いるかいないかレベルだ。
もう同じような醜態にはならないだろう。

気が付けば、俺は寂しさを紛らわす為に出会い系サイトに投稿していた。

時代は進化している。
今や、画質こそは悪いが、携帯電話にカメラ搭載は当たり前の時代。
つまり、実際に会う前にお互いの容姿を、ある程度確認できるのである。
これで、会って気まずくなることはない。

30分程過ぎた頃だろうか。

携帯「絶え~ま~なく~そーそぐ~あーいーのー名を~(♪HOWEVER/GLAY)」

部屋に着うたが鳴り響く。
メールが来たようだ…

高まる期待と、若干の不安を胸にメールを開く。

「はじめまして。Y子といいます。書き込みを見ました。友達になって下さい。写メ送ります。写メ下さい。」

早速、俺は送られてきた写メを見た。

メル友Y子

…あれ?

ド…

ドラえもんだぁ~♪\(^o^)/

そこにはドラえもんのフード?を被った人が写っていた。
口元しか見えない。

とりあえず髪で、かろうじで女性だとわかるくらい。
とりあえず、自分の顔の写メを返す。

しばらくするとY子さんからメールが返ってきた。

Y子「写メありがと~!ヨロシクね!」

おいおいおいおいおい。ヨロシクじゃねーよ。

きっとこれはY子さんなりのボケだ。
若干サブいけど、俺はノッてやることにした。

俺「えと、まさかとは思いますけどドラえもんさんご本人ですか?」

送信。ツッコミを入れる形では無く、話に乗る方向で進めてみた。

Y子さんから再びメールが届く。

Y子「え?違うよ?あれは寝巻きだよ?こういち君寝ぼけてる?」

なんだろうね、殺気にも似た感情を抱きつつも、俺はさらりと流すことにした。

俺「ごめん寝ぼけてたよ。Y子ちゃんの顔も見たいんだけど、顔が見える写真って無いの?」

Y子「無いよ。」

うーん、何か冷めてる感じだな。他の子を探そうかな。
そう思って悩んでいると、Y子さんから連続でメールが届いた。

Y子「ごめんね、あまり自分の顔の写真取るの好きじゃないの。」

なるほどね、むしろ自分の顔の写真を撮るのが好きって人の方が少ないくらいだしね。
写真から細いという事も確認済みだし、「ま、いっか」くらいのノリでメールを続ける事にした。


-趣味-

Y子ちゃんと知り合って二週間が経った。
なんだかんだで、Y子ちゃんとのメールは続いていた。
というのも、メールをしていくうちに音楽の趣味が、ほぼ一致していたことが判明したからである


今でこそ、ほとんど音楽を聴かなくなってしまったが、当時は人並みには音楽を聴いていた。
バンドをやっている身だったので、やっぱり音楽の趣味があうと話が弾むわけで。

このY子ちゃんとも例外無く話が弾み、実際に会ってカラオケに行こうという話になった。
お互い趣味が同じなので、思う存分マニアックな曲も歌えると思い楽しみにしていた。

昔の悪夢が脳裏に蘇るが…今度は大丈夫だ。
S子の時のような失敗はない。
写真を見る限りは細い人のようだし、不潔な印象でも無かった。
何より話が合う。これが一番。


-色彩-

待合せ場所に少し早めについた俺は、タバコをふかし時間を潰すことに。
S子との待合せに比べると、若干余裕がある。


タバコが吸い終わるか終わらないかくらいのタイミングで、遠くから全身ピンク色の服に身を包まれた女性が歩いてくる。

メル友Y子全身図

「はじめましてY子です」

ほ・細い・・・・

うん、細いのはこの際いいや。

とりあえず、この子は何を着ているんだ??
つま先から頭のてっぺんまでショッキングピンク

鮮やかなピンクのゴム長靴、西洋の騎士顔負けのマント、幼稚園の子が被ってそうな黄色い帽子…の蛍光ピンク版。
俺はこの時完全無欠ってこういう事をいうんだなと思った。

S子程の衝撃は無いにせよ、この女も中々のインパクトだ。
兎に角、俺は会話を試みることにした。

俺「はは…いい感じの服着てるね~(社交辞令)」

その瞬間、Y子の口から衝撃の発言。

Y子「オマエモナー (´∀` )」

デスパーティースタート

※オマエモナー (´∀` ):当時の2chで頻繁に使われていた用語。貴方もそうですねという意。


-区別-

確かにY子はこう言った。
別に顔文字はなかったが俺には顔文字が見えた。更に…

Y子「ねらーですが何か?」


そうなのだ、Y子はネットと現実の区別がつかず、2ch用語がリアル口癖となっている随分痛い子なのだ。

※この記事で、Y子が口にする2ch用語のほとんどが、現在では廃れてしまっています。

メールでのY子は全く別人レベルのリアルY子。
2ch語をふんだんに使用した会話を自信満々に繰り広げてくるY子に、苦笑いを返しつつ、カラオケに向かった。

既に帰りたい。カラオケを出たら即帰りたい所存。

カラオケ店員「いらっしゃいませ2名様ですか?」
Y子「二人二時間。機種はDAMをキボンヌ
※キボンヌ:希望します、という意。

店員「キ・きぼ??え?え?」
KOUICHI「あ、DAMでお願いします。」
Y子「オナガイシマス」

あぁ…恥ずかしい…
普通の言葉は喋れんのか??

俺「Y子ちゃんはヴィジュアル系好きなんだよね?」
Y子「オマエモナー (´∀` )」

…汗

俺「そういや店すいててよかったね」
Y子「オマエモナー (´∀` )」

会話になってないから。

そしてY子はだまってリモコンを手にとり、曲を予約送信。
歌うY子。歌う時のみ、まともな日本語。

俺も歌いたい曲を予約して送信した。

Y子

歌い終わる

歌う。

Y子

予約。

Y子

更にもう1曲予約。

Y子

さらに続けてもう1曲予約

歌い終わる。

予約。

Y子

俺の予約を

取り消す

そして

自分が歌う曲を予約

俺にも歌わせろ

結局二時間のカラオケで俺が歌ったのは4曲。

いいかY子、リアル世界ではカラオケは1曲交代が暗黙のルールだ。
いや、2chをされている方もカラオケが1曲交代くらいの常識は弁えていよう。
そんな事を考えていたら

Y子「二時間終わったぞ(゚Д゚)ゴルァ!」

もうなんか無理やり2ch用語使ってる気が…
若干気分を害しつつ、カラオケの精算を済ませた。

そして建物を出た瞬間に、Y子は何も言わずに走って帰っていってしまった。
なんだろう、この釈然としない感じ。

帰宅後、以下のようなメールが来た。

今日はとても楽しかったよ。コウイチ君はあまり歌わないんだね。またカラオケいこうね!

怖すぎ。Y子には悪いけど、無視させてもらった。
世の中には色んな人がいるんだな~と改めて思った。

っていうか、何でメールでは2ch用語使わないんだよ

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